フィルターはより性能の高いP100にアップグレードも可能だし、しかもマスクは半透明でうっすらと顔が見えるモデルと、Face IDで顔認識されると謳う完全に透明なモデルもある。
この記事執筆時点でIndiegogoで目標金額の約14700%を達成、約2038万円を集めているのも頷ける。
・本体:気密性もあり折りたたみも洗濯機もOK
・フィルター:N95相当のKN95。アップグレードも可
・まとめ
顔を覆う本体部分は、シリコン製。色は半透明の黒、半透明の白、そしてシースルー版も用意されている。シースルー版は着用してもアップルのFace ID顔認識が使えるそうだ。
これはただのシリコンではなく、独LFGB食品グレードの医療用シリコンとなっている。これはJSKによれば米FDAの食品グレードよりも高い基準の規格であり、赤ちゃん用の食器などが取得する規格だ。有機性ガス、重金属、有害残留物質が無いことを証明するもの。顔に触れるものだし、(シリコンアレルギーでも無い限りは)肌がセンシティブな人にも安心な素材だ。
この記事執筆時点でIndiegogoで目標金額の約14700%を達成、約2038万円を集めているのも頷ける。
もくじ
・プロモーション動画・本体:気密性もあり折りたたみも洗濯機もOK
・フィルター:N95相当のKN95。アップグレードも可
・まとめ
プロモーション動画
本体:気密性もあり折りたたみも洗濯機もOK
これはただのシリコンではなく、独LFGB食品グレードの医療用シリコンとなっている。これはJSKによれば米FDAの食品グレードよりも高い基準の規格であり、赤ちゃん用の食器などが取得する規格だ。有機性ガス、重金属、有害残留物質が無いことを証明するもの。顔に触れるものだし、(シリコンアレルギーでも無い限りは)肌がセンシティブな人にも安心な素材だ。
形を保ちながらも柔軟性のあるシリコンの特性で、顔とマスクの間に隙間ができず気密性がある。また、飛沫がかかっても、それが肌とマスクの間からマスク中に入り込まない。紙や布のマスクとは異なり、防滴。少々の水ならかかっても問題無いのだ。
しかもシリコン製であるお陰で折りたたむこともできるのも大きな利点となっている。これはマスクの重量が、本体部分、フィルター、ストラップ、全部ひっくるめて僅か65gであることも併せ、携帯性の高さに寄与している。
マスク本体部分は、フィルターとストラップを外せば最高80度のお湯を使っての洗濯機洗濯が可能というのも嬉しいところだ。なおCOVID-19ウイルスは約60度のお湯で殺すことができるそうなので(出典:BBCで語るロンドン大学衛生&熱帯医学大学院のSally Bloomfield教授)80度までOKなのは安心。
フィルター:N95相当のKN95。アップグレードも可
マスクには標準でKN95(耐油性なし、捕集効率95%)レベルのHEPAフィルターが10枚付属している。これは0.3umの粒子を95%以上フィルターできるとするSAWS GB2626-2006 KN95認証済み。これは中国の非動力式の空気清浄呼吸器保護用マスクの規格で、アメリカのNIOSH N95、ヨーロッパのFFP2規格相当だ。
PM2.5は95%以上カットできるとしている。これは粒子の大きな埃はもちろんのこと、大気汚染、山火事などの煙、空気中に漂う花粉やカビなどのアレルゲンなども含まれる。
日本ではMBSニュースによる「KN95マスク」と「N95マスク」に関する作為的な記事のせいでKN95に対する印象が悪くなっているようだが(記事中で記されている問題はマスクがフィットしないことでありフィルターそのものの話題ではないことにも注意)、実際にはKN95とN95はフィルタリング性能に関しては違いが無い。簡単な比較は上のSMART AIRの動画で話されているし、詳しい比較はSMART AIRを参照されるとよいだろう。
なおフローレートは分間85L(1分に85L分の空気の流れ)以上とのことだが、この十分な空気の流れを可能にするのは左頬側についている排気弁。右頬から左頬へと空気の流れを確保しているので呼吸も快適というわけだ。湿気も外に逃げるのでマスクの中が「クールでドライ」に保たれ、一般的な使用では透明モデルでもマスクが曇ることもないとされる。
なおこの排気弁側も作りは吸気側と同じであるためKN95フィルターを装着することが可能。自分から出る空気もフィルターした方が安心だと言う方はそうすると良いだろう。
purMEは軽度の使用(人混みの中や時折の旅中にのみの使用)、中程度の使用(毎日の通勤、通学、買い物などでの使用)、ヘビーユース(一日中室内でも室外でも使用)でどれだけフィルターを使用するか、そのコストも含めて表にしている。
これによると軽度使用ではフィルター交換はひと月に1度(フィルター代は月0.6ドル=約64円)、中度の使用はひと月に2回(月1.2ドル=約128円)、ヘビーユーザーはひと月に5回(月3ドル=約320円)としている。
このような定期的なフィルター交換の他にも、病院や空港などリスクの高い場所で使用した後や、濡れた場合、他の人に貸したい場合などもフィルターは交換した方が良いとのこと。
なおIndiegogo出資リワードの基本パックはマスクとP100アダプタ、そしてKN95フィルターが10個付いているので、軽度使用ではこれで10ヶ月持つと言うこと。 追加のKN95フィルターは20個入り送料無料で15ドル。
もっとマスクとして本格的な使用を考えている方はこれを市販のP100(防油性あり、捕集効率99.97%)に付け替えることも可能だ。P100はヘビーユーザーにはお勧めするが、それ以外のユーザーにはKN95で十分とpurMEはしている。
なおpurMEのFAQによれば付属のアダプターで3M 6XXX、7XXX、60XXXシリーズのフィルターに対応している他、日常使用には7093を推薦。臭いや有機性ガスが気になる方はよりそれらに対する保護性能が高い6092Xが勧められている。
マスクは耳にかけるタイプの柔軟性のあるストラップで顔に取り付ける。面白いのはこのストラップが接続される「ストラップリング」は本体ではなく、フィルターや排気弁の構造の一部となっているということ。これはシリコン製のマスク本体の外側から出ているため、頬を押さえつけることとなり、これにより顔とマスクの間に隙間ができにくくなることが気密性に貢献しているのだろう。
長さ調整も簡単なほか、首の後ろにはスリングショット(パチンコとも言う)のような部品が付いており、マスクを外した際に首にマスクが掛かるようになっている。いちいちしまい込むこともなく、脱着する事が出来るのは便利だ。ちょっと飲み物を飲みたいときなどに重宝するだろう。
出資額が20万ドル以上集まったら、色がスペースグレイ、メタリック・ブラック、ローズゴールドから選べる追加のフィルター防滴キャップと排気弁が一組もらえるようになるようだ。フィルター部のモジュール性を活かし、日によって換えてみたりとファッショナブルな使い方ができるようになりそう。
まとめ
コロナ用にマスクを買いたいという場合にも悪くない選択肢だろう。KN95フィルターが使われたマスクは医療従事者にも用いられているが、使い捨て型のものは当然のこと、一般的なカップ上に成形されたKN95マスクでさえ顔とマスクとの隙間が生まれやすい。purMEは気密性があるとしており、これは気密性がないマスクと比べて呼吸器保護性能が高いと言えるのではないだろうか。
排気弁だけであっても、口から出た飛沫がマスクの外に直接飛び散ることは少ないはずなので、一般的なマスクと同じくらい拡散防止に寄与することができると考えられるはずだ。それでもCOVID-19対策用に購入したいと言うのであれば、知らないうちに自分が感染源となることを防ぐためにも排気側にもKN95フィルターを着けたい。状況に応じて簡単に排気側にもフィルターを着けることができる自由度の高さは嬉しい点だ。
また、紙マスク、布マスク、成形型KN95マスク、これらはどれも防滴性能は持たないが、purMEは本体部分は、濡れても問題無いし、フィルターは防滴キャップで保護されているのも、いつ雨が降るか判らない通勤時などは安心感がある。
そして忘れてはいけないのは、このマスクは半透明のモデルも透明のモデルも存在すると言うこと。キャンペーン動画では半透明の黒モデルしかでてこないが、個人的には透明モデルが一番気になる。
Face IDでの顔認識で無駄な肌の接触を減らすという点もだが、それよりも人と人とが会ってコミュニケーションを取る際に、更に言うなればわざわざコミュニケーションを取らない状況ですら、「顔が見える」ということは重要なことだ。
コロナ禍でアジアの外でも人がマスクを着けるようになってきたとは言え、まだまだ「人が顔の半分を隠す」ということに抵抗感がある国文化も少なくない。日本でさえやはり花粉の時期などに人々の笑顔がマスクで見えないと寂しいし、表情が見えないことでそこはかとない威圧感を感じた経験を持つ人も少なくないのではないか。口元のマイクロエクスプレッション(無意識に一瞬現れる表情)も読み取れた方が見えないよりコミュニケーションがスムーズに進む。
加えて、写真付き身分証提示の際にマスクで顔が覆われていたらそれを外さないといけないことをフィンランドで一度経験したことがある(そもそも身分証提示時にマスクを外さないとだめなのは、次にその場でマスクを外さないといけない人に取ってもリスクだし、この手続き自体に問題があると思うが)。そのようなときにマスクを外すことなく顔と身分証の写真とを比較してもらえるのはリスク軽減に重要だ。
半透明モデルは口を半ば隠すことで従来のマスクの持つ匿名性を持ちながら、少し口元が見える安心感も与えてくれるだろう。なので半透明と透明両方の選択肢があることは良いことだと思う。
コロナ禍は別としても、アレルギー、インフルエンザ、大気汚染などが気になる方にとって、口元を隠すことなく
道路脇はそれ以外の場所と比較して大気汚染率が20%高いともされているし、自転車や徒歩通勤の人、都市部でジョギングをされている方などにも適しているだろう。
ご覧のようにもう製造は可能な段階であり、発送は2020年11月を予定している。キャンペーンは中国深セン市ベースのものなので、中国でマスクを海外に販売する事が現在制限されている状況を危惧する向きもあるだろうが、purMEは発送は香港から行うので問題無いとしている。
キャンペーンは後7日で終了するが、キャンペーン終了後もIndiegogoのInDemandで予約販売を行うという。現在なら一般販売予定価格の40~60%安いバッカー価格のリワードがまだある状態。気になる方はpurMEのIndiegogoキャンペーンページへどうぞ。
Image courtesy of purME
(abcxyz)
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