小さなケースにEDCをたっぷり収納。Galen Leather Co.のEDC Wallet。


今回はトルコGallen Leather Co.より、「EDC Wallet」(EDCウォレット)をレビューしよう。ブランドについては、同社のほぼ日weeksMEGA用レザーケースのレビュー記事に共に記してあるのでそちらをお読み戴ければと思う。

小ぶりながら財布としての使い方だけでなく、マルチツールでもたっぷり入れることのできる、EDCの力強い味方だ。



もくじ


おまけも嬉しい開封の儀式
「EDC WALLET」
ゴツいマルチツールも余裕の収容!
その名の通り財布にも!
ミニノートやカヴェコの万年筆も!
中央のセパレーターのお陰で収納物に傷が付かない
使い方無限大
現在お気に入りの使い方
まとめ


おまけも嬉しい開封の儀式



さて開封。やっぱりこの専用のプリント入りのしっかりした箱は良い。製品サイズによって箱が様々に用意されているのも面白いところ。


蓋を開けると…とりあえず全部出してみよう。


EDC Wallet、ロゴ入りの袋、製品名・製造者・製造日・使用するブナ科の樹を用いて植物なめしされた牛革の取り扱い方が書かれた紙、そして邪視から守るトルコのお守り「ナザール」(Nazar)のチャーム(これもトルコでハンドメイドされたもの)とその説明・ブランドの説明がなされた紙。


布の袋に入っていたのはインスタントのトルコ・コーヒーとティーバッグ。小さなおまけだが、ケースの作られた土地の雰囲気が楽しめると思うと嬉しくなる。このGalen Leather Co.のロゴの入った袋も嬉しい。


「EDC WALLET」



こちらが「EDC WALLET」今回レビューするのはブラウン色のもの。閉じたときのサイズは11.5 cm x 9 cm x 2 cm。開いたときは11.5 cm x 15.5 cm。

「EDCってなんだ?」という方は当ブログのこちらの記事もご参照あれ。


控えめながらも美しいロゴの刻印。


向かって右側には外向きにポケットがあるほか、中央部分から右の端までの長さのポケットもある。この写真で左側に見えるのは、内部の左右を隔てる「ベロ」。


左側には自由に使える空間が広がっている。


ファスナーはもちろん安心と信頼のYKK製。


外側にはレザーとゴムバンドのペンループがついている。このペンループは結構分厚めで、ペンのみならずマルチツールやフラッシュライトも収納できるだろう。



これから色々中に詰め込んでいこうと思うが、その前に参考にGalen Leather Co.の公開している動画も載せておこう。


ゴツいマルチツールも余裕の収納



ごついマルチツール、レザーマンBLASTにも余裕で収納可能。これも既に製造終了モデルで申し訳ないが、閉じたときは長さ102mm、幅33.48mm、奥行き19.8mm程度。一緒に入れているのはmicroUSBで充電できる極小フラッシュライトRheea Techの「PISA Light」。現在はEtsyで販売されている。ちっさいゲーム機みたいなのはPocketStarというちっさいゲーム機。

こんなに沢山左側に入れて、右側に薄いノートを入れても余裕でファスナーを閉めることができる。



そのためBLASTの代わりに、長さ970mm、幅350mm、奥行き190mmとされる(Multitool Encyclopedia)レザーマンSIDEKICKを入れても余裕がまだあるはず。


こちらは先ほどのセットの代わりに、左側に色々いれた場合。Victorinoxシグネチャーのフィンランドのライオン印(Suomen leijona)が限定バージョン。昔フィンランドで購入したもの。単4電池で光らせることのできるFenix E05フラッシュライト。モジュラー式のマルチツールKeyPort。と先ほども出てきたPocketStar。




財布にもできる



「ウォレット」と名が付いているようにお札やクレジットカードを入れるにも良い。この場合は、EDC Walletの右側のポケット状になっている2箇所を活用すると良いだろう。

もちろん、この程度のお札量であれば左側に上に記したようなマルチツール類を入れても余裕がある。


マルチツールの代わりにコインを仕分け収納できるCOIN HOMEを入れたら小銭を落とす心配もなく、迷うことなくささっと支払いが済ませられる。




ミニノートやカヴェコの万年筆も!



中央から右へ伸びるポケットにはA7サイズのノートの端を収めることもできる。なお同部分には外側から左方向へと伸びるポケットもついているが、こちらが手前に、A7ノートが入るポケットはその奥に位置しており、貫通はしていない。

入れているのは小さくて薄くて1ヶ月見渡せて定規ページもついている、(つまりEDCスケジュール帳として完璧すぎる、)レイメイ藤井のカードサイズダイアリー。

小さいことがポイントのケースであるため、あまり長さのあるペン類は中に入れることはできないが、KAWECO/カヴェコのスポーツシリーズは中に収納可能。写真はカヴェコ クラシック・スポーツのグリーン色のもの。




また、カヴェコ・スポーツであればクリップ部がなくともしっかり外側のペンループに装着することもできる(カヴェコ・スポーツには専用クリップが別売りされている)。ペンループに挿入するときは、少なくとも最初のうち暫くはちょっと堅めで入れにくくもあるが、逆に言えばしっかり保持してくれて安心感がある。


こちらはスポーツより細身のカヴェコ・リリプット万年筆に専用クリップ(ブロンズ色)を付けて入れたところ。カヴェコ・スポーツを入れたときよりもスマートな雰囲気になる。




トンボ鉛筆の4色ボールペン、リポーター4・コンパクトだと少しはみ出る。




中央のセパレーターのお陰で収納物に傷が付かない



中央のベロのお陰で金属製のものや、傷つきやすいものを入れても安心。お爺ちゃんの形見の今はもう販売されていない美しいソニーBC-330D電池チェッカー(黒地に金色の表記で薄くてカッコいいのだ)も、スピーカーも自動巻き取り式片耳イヤホンも付く電池式AM/FMラジオ(お爺ちゃんが昔よく使ってたラジオは必ずこのタイプだった)、パナソニックRF-NA17RAもこうして左右収納部に分け入れることで互いを傷つけることなく運べる。



(類似形状の電池チェッカーは旭化成電気のこれくらいしか見当たらないようだ)


使い方無限大



薬を入れるのもあり。無印良品のポリプロピレン救急絆・綿棒ケースには絆創膏と酔い止め、痛み止めなどの薬。あと喉が痛いときには毎回お世話になる(日本帰国時にいつも買いだめする)ヴィックスのウメ味のど飴。




オレンジ色が素敵な10cm足らずのフィスカース(Fiskars、フィンランドの有名ハサミ/刃物ブランド)



(同様のフィスカースのハサミは見当たらなかったが、EDCという意味ではこちらの折りたたみ式ハサミもありだろう。)


ミントやガムを入れてもいいし。


サイズやストラップにもよるが、ダイバーズウォッチをふたつ入れて締めることもできた。赤いのは豪MAS Watchesの「The Irukandji」、右のはセイコーSKX009。




小型Androidスマホ、Unihertz Jelly Proも入れることが可能なサイズ。




スマホ充電用のチャージャーとバッテリーも薄いものなら入れることができる。


iPod Classicはなんとぴったり入る!



大容量音楽もケースで守りながらEDCできる訳だ。


現在お気に入りの使い方


私の現在お気に入りの使い方もご紹介したいと思う。使い方としてはノート手帳入れとして使っているが、沢山描きたいときと、描きたい+スマホの充電もしたいときで二通りに中身を入れ分けて使っている。

1.沢山描きたいとき:



A8サイズの日本製のメモパッド、マルマン ニーモシネ N161を右側に、伊東屋 レッドクリップ(大)で内側のポケットに留める方法。


実はフィンランドではA7サイズの横開き式ノートを見つけることができず、手持ちの収納可能サイズのノートで活用できるようにとの苦肉の策ではあるのだが、上手く機能している。




マルマンのメモパッドには国産執筆用紙が使われている。万年筆でこれくらい濃い部分をつくっても、にじみも裏抜けもしない。点線に沿って綺麗にページを切り外すこともできるし大変お気に入り。サイズ的にも高さ方向にはEDC Walletにピッタリだし。

その一方、マルマンのメモパッドは厚みが8mm程あることもあり、EDC Walletの左側に入れる丁度よいものは現在もまだ探し中。

本来ならアップル純正のUSBチャージャー(厚み14mm)を入れたいところだが、これだと少し厚すぎてファスナーをギリギリ閉めることが難しい。同様に無印のポリプロピレン救急絆・綿棒ケース(13mm)もキツい。一応、最厚部0.6mmのセンチュリーのモバイルバッテリー(Century MPC-1200-BK、多分昔日本のコンビニで買ったもの。出力は5V 0.5A)は一緒に入れることができるが。

2.描きたい+スマホ(その他デバイス)の充電もしたい:



そんな場合はツバメノートのThinking Power Notebookシリーズ「ライモン」をクリップで留める。これだと厚さ3mmと薄いため、反対側にアップル純正のUSBチャージャーとVoltaチャージングケーブルの25cmを入れたり、代わりに無印の救急絆・綿棒ケースとヴィックスのウメ味のど飴を入れることもできる。


ノートとしては、万年筆インクが紙に吸収されるのに僅かにマルマンより時間が掛かるので本気で描きたいときはマルマンの方を選ぶが、この絵では万年筆でにじみ・裏抜けはしないし、先のマルマンメモパッドと同様にページ切り取り線が入っているのも良い点。


まとめ



Galen Leather Co.は文房具系のレザーブランドであることもあって、ペンループと内部サイズはカヴェコ・スポーツ(やリリパット)に丁度いい大きさにはなっているものの、それ以外にもレザーマンなどの大ぶりなマルチツールも収納できてしまうのは凄い。

内部を分けるベロもと、右側のダブルポケット、開閉スムーズなYKKのジッパーは良い点だ。唯一欲を言えば、左側にもポケットなどの構造があるか、ベロの左側にそのような仕組みがあったら、より左側部分に入れるものが中で動かない/開けたときに落ちないようになったかも知れない。

やっぱりこういうEDCケースは何を入れようか考えあぐねるのが楽しいもので、これまで暫くお蔵入りしていたガジェットを取り出しては「これは入る、これは入らない」なんて試してみたり、はたまた次に買うEDCアイテムをこのEDC Walletを基準に考えて見たり。EDCライフが楽しくなるものだ。

EDC Wallet購入はGalen Leather Co.のウェブサイトから可能。


Image courtesy of Galen Leather Co.

カラーバリエーションとしては今回レビューした「Brown」のほかにも「Crazy Hose Brown」、「Crazy Hose Forest Green」、「Black」、「Purple」が存在する。

もっと本格的に「財布」が欲しければ、二つ折り財布「Bifold Wallet」長財布「Long Wallet」もあるし、そのほか「Passport Wallet」(パスポート・ウォレット)「Travel Wallet」(トラベル・ウォレット)「Card Wallet」(カード・ウォレット)など必要性に合わせたウォレット類が用意されているのでGalen Leather Co.のウェブサイトを覗いてみると良いだろう。


Source: Galen Leather Co.

(abcxyz)

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