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玉虫色の38mmケースに白い文字盤とストラップが美しい、こちらはエストニアAEGAON「TABULA RASA 38」のカメレオンモデルだ。
先日は同じくAEGAONによる、玉虫色の大きな腕時計「TABULA RASA 44」をレビューしたが、言ってみればこれは同じスタイルの小さい版。スタイルは好みだが44mmではサイズがさすがにデカすぎるという方や、44mmのものにぴったりのペアウォッチとして最適な、38mmのケースに個性を詰め込んだTABULA RASA 38を早速見ていこう。
Image courtesy of AEGAON
TABULA RASAのスタイルが好みではあるが、「TABULA RASA 44」は大きすぎる、だが今回レビューしている「TABULA RASA 38」の色合いもフェミニンすぎて好きではないという方もおられるかもしれない。しかし実際には上写真のように多数のカラーバリエーションが存在するので、色だけが問題であればAEGAONのウェブサイトで別色もご確認あれ。
開封
こちらもAEGAONのロゴの入った黒い化粧箱に入っている。
蓋を開ければ黒の中から浮かび上がるように、白と玉虫色の腕時計が出てくる。コントラストが美しい。
ケース
ケース径は「TABULA RASA 38」という名称からも判るとおり38mmの径。先にも紹介したように、ケース色は様々あるが、こちらは「カメレオン」モデル。エストニアで作り出されたステンレススチール製ケースにPVDコーティングを施すことで、この印象的な色合いを生み出している。狙って特定の色を出すのが難しいため、カメレオンモデルはどの腕時計も表情が少しずつことなり、それがまた魅力となっている。
この個体は2時方向側が黄みがかった色合いで、8時方向側がピンクがかっている。風防は傷のつきづらいサファイアクリスタル製に反射防止コーティングを施したもの。
ケースのベゼルに当たる部分は鏡面仕上げだが、側面やラグ部分はヘアライン仕上げ。
ケース厚は8mmと薄めだ。ケースはぱっと見「TABULA RASA 44」(以下44)の小さい版に見えるかもしれない。しかし細部を見ていけば細かな部分に違いが見られる。例えば44では本体側面竜頭下に窪みを持たせることで竜頭を引きやすくしていたが、こちらは竜頭の大きさに対してケース厚が薄いのでそのような窪みが必要では無い。
そしてそもそもの竜頭も、この38mm径のモデルではねじ込み式となっている(44はそうではない)のだ!
竜頭の頭付近の溝の比率も異なるし、つまみやすく凹凸加工がされてある部分も、44では突出部が平らなギア状だったのが、こちらは山状の起伏があるコインエッジとなっている。これは大きさに対してのつまみやすさを考慮した結果でもあるだろう。
竜頭頭頂には「A」の記し。印象的な大きな竜頭だが、10時位置なので左手に着用すれば手首側に来ないし、右手に着用しても手首に食い込む位置に来ない、よく考えられた配置だ。
横から見ると緑や紫も見えてくる。比率も44と異なることが判るだろう。ラグ部分が僅かに細長く感じられ、比較すれば華奢な印象を受けるかもしれないが、実際にはがっちりしっかりしている。
裏蓋はやはりねじ込み式となっており、5ATMの耐水性がある。
使用するムーブメントはこれもスイス製Ronda 715。シンプルな3針+日付のクオーツムーブメントで、5石、バッテリータイプは371。Rondaによればバッテリーは約60ヶ月と、5年も持つのが特徴。
文字盤
文字盤は光沢の無いホワイト。アプライドインデックスは薄いバー状で、金色。
白いマット地の文字盤に、光沢を持った金色のインデックスと針が映える。
3時位置には日付窓。日付ディスク背景色は文字盤色と同じ白なので、シンプルな文字盤の色合いに違和感なくマッチする。
12時位置の下には「AEGAON」の表記。これはケース色を反映してなのかわからないが、表記の色はピンク色となっている。
ストラップ
ストラップは44とは大きく異なる点でもある。色は文字盤色に合わせたホワイトであるが、違いはそこでは無い。
44のストラップはストラップ全体に均一に心材が入った作り。対してこちらのストラップは、スティッチの内側が多少膨らみを帯びた作りとなっている。
それだけでは無い。ストラップに限らず、白色の物は汚れが目立つものだ。特に女性物の腕時計としてデザインされたこのモデルでは、例えば化粧品やクリームなどの汚れがつくことも考慮に入れられ、ストラップの製造元から変えている。44のストラップはドイツ製であったが、こちらはスペイン製の物。スペインの某会社の製造するこの白いストラップはメンテナンスも容易で、より長い間綺麗なまま使うことができるとのことだ。
幅は20mm。標準的なストラップ幅なので、ストラップを変えて楽しみたいという方も大いに楽しめるだろう。スティッチは、上面は白いレザーに合わせた白色の糸、裏面は裏材の茶色に合った同色の糸で縫われている。
裏側も異なり、「AEGAON」の表記が片側に。
もう片側には「TOP GRAIN LEATHER」(トップグレイン・レザー)、「Handmade」(ハンドメイド)と判が押されている。
バックル部はケースと同じくカメレオンPVDコーティング。
このバックル一つをとっても複雑な色合いを楽しめる。
16~17cmほどの私の手首に直接着用する場合、一番小さい設定のストラップ穴が丁度よい感じ。(なお、44の記事でも記したが、AEGAONは、日本展開の際にはより小さい設定側にストラップホールを加えるとしている。)
こちらの写真では手首の径が14mm後半の妻に着用してもらっているが、本人曰く一番小さい設定のストラップ穴が丁度よいとのこと。手首径が異なるのに同じ設定とはどういうことかと思われる方もおられるだろうが、これは私のほうがきつめを好むための差異だろう。
まとめ
径が大きいことが魅力の一つであったTABULA RASA 44とは異なり、TABULA RASA 38は手首に違和感なく落ち着く。しかしそこには確かにAEGAONの持つ新鮮で目を惹くデザインと色合いがある。
手首に巨大な腕時計を身につけることは許容できないが、その個性に惹かれている人はTABULA RASA 38は最適な選択肢となるであろう。それに、径が小さくなったことで、人によってはつけ心地も、重さも(44は83g、38は53g)より適していると感じることだろう。
AEGAONのウェブサイトではこのTABULA RASA 38は「WOMEN'S WATCHES」と女性向けセクションに入っているが、性別など気にせずに、自分の腕の大きさに合うか合わないかで38と44どちらがより良いか判断されると良いだろう。
また、スタイルが共通するサイズ違いとして、44と38をペアウォッチとして合わせて購入するのもいいかもしれない。服装は違っても手元でさりげなく、もしくは堂々と、二人の絆やファッションセンスを周囲にアピールすることのできるツールとしての腕時計となるだろう。
購入はAEGAONのウェブサイトから可能。世界中送料無料で、2年間保証つき。
Source: AEGAON
(abcxyz)
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