今回レビューするのは便利な小型電動ドライバーWowstick社のWowstick Mini。
イギリスのSFテレビシリーズ『ドクター・フー』にはソニックスクリュードライバーという(ストーリーを進ませるためなら)ほぼ何にでも使える便利な道具が出てくる。流石にそこまで万能では無いし、ソニックでも無いが、今回ご紹介する電動スクリュードライバーは、同じく自動で回るし光るし格好いい。しかもマーカーほどの小ささで、僅か50gの重さ。バッテリーは6時間で回転数は200RPMだ。
なおレビューするのはKickstarterキャンペーンに出資したリワードとなる。
開封
パッケージが小さくて驚く。
パッケージには日本語での情報も記されている。
付属品の箱も凝っていて「I'm~」と内容物が記されていて可愛い。
「Warning: Please stay away from infants.」(警告:幼児に近づかないでください)は誤翻訳か内容物の擬人化故かは不明。
後で写真も出てくるけど、USB-A>USB-Cケーブルも付属。
美しい本体。S2アルミニウムアロイ製。
同色のスタンド。
Wowstick Miniの替えヘッドは56種類存在するが、私の頼んだのは20ヘッドがついた「Wowstick Mini SD/スタンダード」版。あんまり沢山ヘッドがあっても使わなさそうだし。
一応KickstarterFAQページを参考に20のビットを記すと:
PH000 PH0 PH2 SL1.0 SL2.0 SL3.0 T5 T6 T8 P2 P5 P6 H2.5 H3.0 S0 Δ3.0 Y0.6 Y2.5 U3.0 0.8(Needle)
56ビット版は:
PH0000 PH000 PH00 PH0 PH1 PH2 SL1.0 SL1.5 SL2.0 SL2.5 SL3.0 SL3.5 SL4.0 H0.7 H0.9 H1.3 H1.5 H2.0 H2.5 H3.0 H4.0 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 T9 T10 T15 T20 P2 P5 P6 Y0.6 Y1 Y2.0 Y2.5 Y3.0 S0 S1 S2 ▲2.0 ▲2.3 ▲2.5 ▲3.0 U2.0 U2.6 U3.0 0.8 W1.5 PH0(45mm) PH2(45mm) SL2.0(45mm) H2.0(45mm)
なおPro Combo版には56のビットの他、磁石で閉じることのできる専用ケースやヘッドスタンド、帯磁パッドなどもつく。
本体
本体径はたったの16mm。重さ僅かに50g。ダークグレーの本体にはリチウム電池が入っており、連続6時間使用が可能だという。使うときはこうして先を外す。
なお外したキャップは本体のお尻部分にとりつけることができるのでなくす心配は無い。
こういう風にスタンドに立てることができる。スタンドが本体とマッチして美しい。なのでシャレオツなデスクにもピッタリだと宣伝されている。あと、ペン部分はフィジェットにも使えるとも宣伝されているが。
使い方
ビットはマグネットで先端に固定される。
上のボタンを押せば、押している間だけLEDが点灯すると共に先端が時計回りに動く。
下のボタンを押せば、やはり押している間だけLEDが点灯すると共に先端が反時計代わりに回転する。回転スピードは200RPM。使い方はそれだけ。至ってシンプル。なので保証書はついてくるが説明書はついてこない。
一応電動での回転だけで無く、手動ドライバーとして使うことも可能(電動で回さないときにヘッドだけ回転することがない)。また、手動+電動を同時に使う「デュアルパワー」という使い方もできると宣伝されている。
では早速…
GPD Pocketだって…
Dieselの腕時計だって…
Palm M505だって…
HTC Cha Chaだって…
いけちゃいました。
電動でいけなかったのはこちらの収納の蝶番部分。でも手で回したらいけた。まああまり大きなものには向いていないということだな。手で回して緩くなったら電動で回せるので問題無いし、ずっと手回しよりは楽だ。
充電は底にあるUSB-Cポートから。Kickstarterキャンペーンでは当初Wowstick Miniの充電はMicro USBから行うとしていたが、十分な資金が集まったことで全ての出資者分がUSB-Cへとアップグレードされた。
20ビットケースがダサいので無理矢理スタンドに突っ込んでみた。ペンはどのみち自立するし。あんまり美しくない。かといってPro Comboについてくる白いケースも本体とマッチしてないから欲しくなかったんだよね。
まとめ
本体とスタンド、そしてパッケージも綺麗にまとめているのに、ビットの入れ物だけそぐわないのが少し残念だが、それ以外は満足。これまで試しに捻ってみたネジの数々は、件の蝶番を除き結構力強く回してくれたので、道具として満足。それに、手でも普通に回すことができるし、電動で回転させながら手で回すのもアリというのもよい。手で回して緩くなれば電動で回してくれるし。
特に小物/ガジェットを作ったり直したり調整したりする必要のある人には便利だろう。
そして本体とスタンドの美しさも満足だ。特に本体はスクリューレスとなっており、格好いい。
同じものじゃ無くて良いから似たようなのが欲しいな、という方はAmazonで類似品が販売されている。
どうやらそれら類似品(どれが本家かは知らないが)がどれも商品名に「Wowstick」とつけていることからすれば、「ペン型電動ドライバー=Wowstick」という呼び名が既に確立されているようだ。一応KickstarterページFAQでは「WOWSTICK is our registered brand and we partnered with XIaomi to launch our previous products online. This generation of WOWSTICK on kickstarter is our brand new version.」と書いてあるので、一応Wowstickは登録されているブランド名であり、Xiaomiブランドで販売されていたWowstickはこれの古い版とのこと。
どうしてもWowstick Miniが欲しいと言う方はIndiegogoのINDEMANDでオーダーできるようだ。
Source: Kickstarter
(abcxyz)
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