Sponsored by OmiSonic
最近なにかとクラウドファンディングを賑わすポータブル超音波洗浄機。旅行に行く際などにとても便利ではあるが、手近に電源が無ければ使用できない、本体から伸びたケーブルにより洗う際に位置がずれたりするなどと言った問題があった。
今回ご紹介するのは、「世界初のワイヤレス超音波洗浄機」を謳うOmiSonic。この小型超音波洗浄機をワイヤレスにすることでその問題を解決した。現在Kickstarterでキャンペーン中のOmiSonicは、既に目標金額の900%以上を達成している。
OmiSonic
まずはプロモーション動画をご覧になればその利便性が一目でわかるだろう。
ヘンリー・パーセルによるオペラ『King Arthur』(Z. 628)第三幕より「What power art thou」(クラウス・ノミの「Cold Song」として知る方もおられるかもしれない)がドラマチックに流れる中、止められない悲劇が起こる…。
だがそんな悲劇もOmiSonicがあればすぐに解決。コードレスなので電源を探す必要も無く、水を張れる場所さえあればそこが洗い場と化す。
超音波により水中の圧力差で細かな気泡(マイクロバブル)を生み出し、この泡が洗浄物にぶつかることで泡は破裂する。これをキャビテーションと呼ぶのだが、これに伴って物体の汚れが離れる。これが一般的な超音波洗浄の仕組みだ。
そんな超音波により強力に染みを落とすことができる上、手洗いよりも優しいため、デリケートな服を洗うにも適している。フルーツだって野菜だって洗えて残留殺虫剤を落とし、ジュエリーも、赤ちゃん用品だって洗え、殺菌することができる(ここら辺は後述している)。
更にこのような小物/少量の洗濯では、洗濯機と比べて使用する水量は15分の1で、エネルギー使用量に至っては40分の1。環境にも優しいのだ。
しかもスマホと連携して使うスマート仕様。本体に水温センサーも付いており、洗い物に対して水の温度が高すぎればスマホで通知してくれるし、洗い物の素材と重さを入力すれば自動的に最適な洗剤(ペーパーソープ)の量と洗浄時間を選んでくれる。
バッテリーを内蔵するものの、本体はワイヤレスであるため、本体重量は僅か80gと、他のポータブル超音波洗浄機よりも軽いことも魅力。
衣類にも
コットン、シルク、ウール、ポリエステル、ナイロン、スパンデックスなどなど、縮んだり、生地を傷めたり、色落ちさせたりすることなく洗浄可能。超音波洗浄であるためワイン、泥、口紅、オイル、汗、血に至るまで、様々な原因の染みを取ることができるとしている。(血に関してはなるべく付着した直後の方が効果が高いとのこと)
野菜や果物にも
野菜果物の洗浄にも超音波洗浄機は有効だ。表面に付着した泥汚れを落とすだけで無く、残留殺虫剤を落とすのにも有効だ。
Lozowickaらの研究(doi: 10.1007/s10661-015-4850-6)によれば、イチゴについた16種類の殺虫剤を、水道水洗浄、イオン水洗浄、煮沸洗浄、超音波洗浄で比較しているが(なお洗浄時間は1分、2分、5分で行われている)、超音波洗浄は16種全ての残留殺虫剤を最大91.2%下げることができたとしている。煮沸洗浄もほとんどの在留殺虫剤を42.8%から92.9%下げる下げることができており、この実験下では超音波洗浄と煮沸洗浄が最も効果的だと記している。
煮沸洗浄も残留殺虫剤を取り除く手段としてありとのことではあるが、サラダとして食べたいものを茹でてしまっては元も子もない。そんな状況ではやはり超音波洗浄機が便利というわけ。
バクテリアが気になる品々も
OmiSonicはバクテリアや微生物も30秒以上の超音波洗浄で殺すことができるとしている。そのため、赤ちゃん用の品々、例えば哺乳瓶や玩具、おまるのしつけ用パンツなどの洗浄にも適している。他にも歯ブラシ、髭剃り、メイク用のブラシなどの、汚れ以外にも細菌の付着が気になるものの洗浄も提案されている。
貴重なジュエリーも、洗いづらい物だって
眼鏡屋さんや宝石屋さんで無料の超音波洗浄サービスを受けることもできるかもしれないが、自分で洗えるのはやはり嬉しいもの。メガネやサングラスは当然のこと、金、銀、銅、プラチナ、ステンレスなどの素材でできたジュエリーや宝石、腕時計だって洗える。
バックパック、買い物袋、靴(レザー以外のもの)、更にはスマホケースなどの日用品の細かな部位に溜まった汚れを洗い落とすにも超音波洗浄機は持って来い。
ワイヤレス
そんな素晴らしい洗浄機能を持つ超音波洗浄機に、ポータブル式のものがこれまでに存在しなかったわけでは無い。だがOmiSonicの最も大きな利点はワイヤレスであること。
洗っている間に電源ケーブルのせいで本体が落下したりすることもないし、キャンプ先など電源が確保しづらい場所での利用にも適す。
2400mAhのバッテリーを本体に搭載しており、フル充電に掛かる時間は2時間。付属するクレードルに置いての接触式充電となる。クレードルへはMicro USBケーブルを挿す仕様。なお、Qiなどの非接触式の充電としていない理由は、Qiは充電時間が長く掛かるためだと回答している。
「ワイヤレスといっても充電器を別に持ち運ばなくてはいけないのでは面倒だ」と考える方もおられるはずだ。だが一度の充電で4回分の洗浄ができるとのことなので、小旅行には十二分だろう。この計算は、0.5kgの洗浄物を30分洗浄することを1回として、これを4回、計120分のデバイス使用と考えて算出されたもの。もっと短い量や時間での洗浄であれば4回と言わずもっと使えそうである。
トラベルパックリワードを選択すればキャリングケース(充電クレードルも中にしまい込める)とペーパーソープも付属する。
まとめ
これから超音波洗浄機を購入しようと思っていた人にもうってつけだろうし、旅行先に洗濯をしたいが電源が確保しづらい環境に居る人、キャンプなど屋外で活動する際に道具や食べ物を洗いたい人などにも便利だろう。
キャンペーンは約140万円以上の目標金額を開始わずか6時間で達成。キャンペーン終了まで17日を残し目標金額の900%を超す1200万円以上の資金を集めている。なおストレッチゴールとしては16.5万ドル以上の金額が集まれば、バッテリーを2400mAhから3000mAhにアップグレードするとのこと(これにより5回の洗濯が可能になることになる)。
OmiSonicは一般販売予定価格が239米ドル(記事執筆時レートで約2万6000円)となっているが、Kickstarterキャンペーンのリワードとしては記事執筆時点でも未だこれより40%以上お得に手に入れることができる(もちろんクラウドファンディングキャンペーンの常としてこれはショップとは違うリスクが伴うということは念を押さねばならないが)スーパーアーリーバードリワードが残っている。
気になる方はOmiSonicのKickstarterキャンペーンページを訪れてみると良いだろう。
Image courtesy of OmiSonic
Source: Kickstarter
(abcxyz)
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