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時を遡れば、時計の代わりに太陽や星々が時を知らせる時代があった。ANISOが現在Kickstarterでキャンペーンを行う腕時計「UNI」は、光と影/昼と夜の対比に日時計や望遠鏡の要素をちりばめたユニークな時計だ。その独特の文字盤は、天文ファンや時計ファンでなくても興味をそそられるはずだ。
ANISO - UNI
この時計の時間の表示は独特だ。時間部分は、典型的な腕時計の文字盤で言うと8時から4時の間に見えるディスクの回転で示される。
高圧成形された起伏を持つこのディスクが時針の役割を果たすのだ。実質的にこの時針はインデックスに記された13時間の間を指す仕組みでありながら、サン・ムーンダイヤル(24時間インディケーター)の役割も果たしている。ディスクには太陽のコロナのような図柄と、夜空の雲の上に浮かぶ星のような図柄が組み合わさっており、昼間はコロナの一番長い突起が、文字盤の9時から3時までの位置に示された13個の時間インデックスを指し示す。そして夜は夜空の星が時間を示す時針の役割を持つ。
「ちょっとまった、13時間?13個の時間インデックス?どういうこと??」と思われるかもしれないが、ご心配なく、示される時間は一日を24時間に分ける一般的なものだ。文字盤の9時部分と3時部分が示すのはどちらも6時。ディスクの時針部分であるコロナの突起と星は、ディスク両端に描かれており、6時にはこの両方が左右の端に現れる(正確にはインデックスは無いものの文字盤8時から4時まで開口部があるので6時前後には両方が盤面に現れるが)。こういうわけで午前にはコロナの突起が、午後には星の印が、時間を指し示し、これにより24時間が示されるというわけだ。
百聞は一見にしかず、この動画でその様子をご確認戴くとわかりやすいだろう。
分針もまた凝っている。分針は「グノモン」と呼ばれる日時計の影を落とす部分を模しており、赤く、中抜きが施されている。真上から見るだけでは特段変わっているように見えないかもしれないが、実はこの分針は文字盤に対して垂直に45度ほどの傾斜を持っている。そのため、通常の針以上にこれの生み出す影が見えるのだ。更にこの分針デザインは特許申請中でもある。
316Lステンレススチール製のケースも独特の形をしている。文字盤にグノモンという太陽をイメージした要素があったのとは対称的に、ケースは星を眺めるための「望遠鏡」を模しているのだ。筒状の胴体から伸び出たような形状で、横から見るとラグから竜頭巻き芯の上にかけての部分がカーブを描いているのが解る。
竜頭も特徴的で、大きい。これもまた、望遠鏡の微動ハンドルなどのつまみを彷彿とさせる形状だ。
裏面はこの腕時計がANISOチームにより生み出された時が暗号として記されている。これを読み解くのも面白そうだ。
ケース直径は41mm、厚さは12.3mm、仕様ムーブメントはスイスRonda製の505.24。なおUNIコレクションは3ATMの防水性能を備えている。
カラーバリエーションとKickstarter限定エディション
ケース/文字盤のバリエーションは、シルバーのケースに白ダイヤルの「UNI Day」、シルバーケースに黒ダイヤルの「UNI NIGHT」、そしてローズゴールドのケースに白ダイヤルの「UNI GOLD」の三種類。
これに加えてKickstarterキャンペーン限定版の「UNI GREY MOMENT」が存在する。こちらはシルバーのケースに白ダイヤル、そして他のモデルでは赤い分針が黒色となったモデルだ。
UNIは全てのモデルにふたつのストラップが付属する。それと同時に、(Kickstarter限定エディションを除く)それぞれのモデルには付属ストラップにふたつのオプションが用意されている。UNI DAYとUNI GOLDはブラックとホワイト、もしくはブラウンとグレイ。
UNI NIGHTはブラックとブラウン、もしくはブラックとグレイ。
なおKickstarter限定エディションであるUNI GREY MOMENTのみはオプションはないものの、色合いの統一が考えられた二つのストラップ、グレイとホワイトが付属する。
カウハイド製のレザーストラップはどれもクイックリリース式となっているが、色によって少々形状が違う仕様。ブラックとブラウンのモデルは左右の縁に縫い目のある、いわば伝統的なもの。一方のグレイとホワイトのストラップは縁に縫い目のないモダンな使用となっている。なおどれも耐久性を高めるため耐水加工が施されている。
パッケージ
UNIコレクションのパッケージも興味深い。UNI本体にストラップが付属した物、もう一つのストラップ、説明書や証明書の他、なんとシープスキン(羊皮)のクロスが付いてくるのだ。
腕時計会社の多くはパッケージに何らかのクロスを付属させているが、大抵は安価なポリエステルやナイロン製のマイクロファイバー。そんな中にあってシープスキン製のクロスが付いてくるのは、日時計や望遠鏡といったレトロな美しさにこだわるANISOならではの選択だ。
まとめ
太陽と星々、日時計と望遠鏡。昔人類に時を伝えてきたそれらの要素を入れ込みオマージュを捧げた、独特の文字盤とケースが何よりも魅力だ。普通の時計じゃつまらないという人にもお勧めできる。
ケースも文字盤内の要素も既製品ではなく独自の物を利用しているし、シープスキンのクロスも高級感があるが、希望小売価格は230ドル(約2万6000円)と値段は手頃。現在ならKickstarterキャンペーンのリワードとしてこれよりも安価に入手できるという点も注目だ。
Image courtesy of ANISO
Source: ANISO, Kickstarter
(abcxyz)
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