Sponsored by SAVOT Watches
今年できたばかりのファッションウォッチブランド、SAVOT Watches。同社の送る腕時計は価格はお手頃ながら、色とスタイルにこだわったオシャレなフィンランドデザインとなっている。今回はそんなSAVOT Watchesのファーストコレクションの中から、ブルーベリーのような青と、フィンランド建築の中にも見られる銅色が美しいSAVOT RegalのBlue & Copperモデルをレビューさせて戴く。
SAVOT Watches
SAVOT Watchesは2018年秋に誕生したばかりの、家族経営のフィンランドのファッションウォッチブランドだ。
同社の最初のコレクションとなるのは主に女性向けの小ぶりで四角いケースのSAVOT Femme、SAVOT Lady、主に男性向けのベゼルの付いたSAVOT Adventurer、今回レビューさせて戴いたクロノグラフ付きのSAVOT Regal、男女問わず似合いそうなシンプルな2針のSAVOT Urban、の5モデルとなっている。
今回SAVOT WatchesのCEOであるSami Salonen氏から日本の読者の皆様にメッセージを頂いているのでご紹介しよう:
私たちはフィンランド人として日本の文化にとても興味を持っています。質に対する意識の高い日本人のテイストに適った腕時計を生産できるよう願っております。
さて、それでは早速同社のSAVOT Regalをレビューしていこう。
開封
直方体をした小ぶりの白い箱には、黄色いフォントでSAVOTのロゴがデボス加工されている。
箱をスライドさせると出てきたのがSAVOT Regalだ。
ケース
ステンレススチール製のケースは非常にシンプルな形状をしている。腕時計のケースと言えばやはり金や銀の色のものが主流で、銅色のケースはなかなかお目に掛からない。ある意味見慣れた金銀色とは異なる、上品さも感じる色合い、光沢だ。円形のケースから伸びたラグもまたシンプルな形だが、ラグの外側の面は僅かな傾斜を持ってストラップ部方向へと伸びている。
側面から見ると、ケースの風防に近い部分には一段の段があり、そこから風防へと滑らかなカーブを描いている。
竜頭とプッシャーもケースと同色の銅色。竜頭は外周に溝があるのみの非常にシンプルな形状をしており、多少引き出しづらくはあるものの、回す分には問題無い。ここがコインエッジではないこともあって、竜頭、プッシャーとケース全体のシンプルさに調和が感じられる。
使用するムーブメントはシチズンMiyotaの0S30。月間誤差が±20秒、クロノグラフ機能を備え、バッテリーは毎日60分間クロノグラフ機能を使用しても約5年ももつタフなムーブメントとなっている。更にこのムーブメントは、衝撃を受けるとスマートICがそれを感知し、秒針が飛ぶのを防ぐShock Detection機能を搭載している。
5気圧防水/5ATMとなっており、ケース裏にはSAVOTのロゴも刻印されている。ケース裏板は鏡面仕上げのシルバーで、この部分と銅色のケースとの対比も美しい。
レザー製のストラップはシンプルだが、色合いはケースと文字盤がよく似合うブラウン色をしている。バックル部分もケースと同じ銅色のものとなっており、SAVOTの文字が刻印されている。
文字盤
文字盤はSAVOT Watchesのこだわりの一つ。同社のコレクションをご覧になれば、どの腕時計にも文字盤のメインインデックス部分に使われているのはローマ数字のみであることがお判りになるだろう。また、色とりどりの文字盤もその魅力の一つ。
文字盤内のインデックス、針、ロゴの要素は全てケースの銅色とマッチする黄土色となっている。
SAVOT Watchesは自社のデザイン哲学をミニマルな優美さと洗練されたカラフルさにあるとしている。インデックスは12,3,6,9時位置に存在するローマ数字インデックスのみとなっている。ミニマルなインデックスは、ある意味では正確な時間を把握するのを難しくしていると言えるかもしれない。だがそれと同時に裏を返せば必要以上に時間に捕らわれすぎることへの戒めとしても言えるだろう。
針は中心に時分針とクロノグラフ秒針、12時にクロノグラフ分針、6時方向にスモールセコンド、9時にクロノグラフ時針、となっている。
クロノグラフ機能は12時間まで計測することが可能だ。ここでもやはり面白いのは、クロノグラフ機能を備えながらもクロノグラフ分針は10分刻み、クロノグラフ時針に至っては3時間刻みのインデックスしか記されていないという点だ。
しかしだからといってクロノグラフ機能が無意味かと言えば違う。アナログ時計慣れした人なら感覚的に大体どれくらいの時間経過が指されているか解るし、そもそもそれほどまでに正確な時間経過が必要であればクロノメーター検定を合格した時計でも買えば良いのだ。分クロノグラフダイヤルとスモールセコンドのダイヤルの間に挟まれるような形で、それらより少し小ぶりの時クロノグラフダイヤルが存在すること、そしてそこに過度にインデックスの類いがないことはまた、文字盤上に色と形のリズムを作り出しているとも言うことができるだろう。
ローマ数字のインデックスは立体的に文字盤から浮き上がり、スモールインデックスは文字盤から一段下がっている。
スモールインデックスはシルバー色。同心円状の彫り込みが入っていることもあり、この部分はサンダイヤル風の光の反射をする。
革新性
image via SOMA
またSAVOT Watchesは時計販売業界に今後革新をもたらすであろうブロックチェーンを活用した正規品証明システム「SOMA」をいち早く取り入れるなどしている。
これは2019年にローンチ予定のサービスで、これもフィンランドの企業である。SAVOT Watchesの他に既にSOMAと提携している時計会社としては、以前レビューしたDWISS(スイス)やBelos(スウェーデン)などがある。
まとめ
ブランドとしては2018年秋にローンチしたばかりだが、サファイアクリスタル製の風防など基本はしっかり抑え、色合いとスタイルへのこだわりと手頃な価格帯とを両立させている。
他のブランドでは見られない色の組み合わせを身に纏い、流れる時間に身を委ねながら、日本よりも時間のゆったりと流れる「フィンランド時間」を感じるにはぴったりなファッションウォッチだ。
同価格帯のフィンランドのブランドとしては、以前ご紹介したLeijona Kellotが存在するが、どちらかと言えば没個性的で当たり障りのないデザインに留まるあちらと違い、SAVOTの時計は個性的であり、色合いなどもフィンランドデザインとしてお土産に適していると言えるだろう。
SAVOT Watches、人気に火が付くのはこれからという生まれて間もないブランドだけに、今後も注目していきたい。
Source: SAVOT Watches, SOMA
(abcxyz)
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