Sponsored by Earth Technologies
以前当ブログでもご紹介したEarth TechnologiesのPLUTOが進化してKickstarterに帰ってきた。野心的で、美しく、機能的なモバイルバッテリー、「PLUTO WIRELESS」だ。
PLUTO WIRELESS
Apple製品を彷彿とさせる美しいアルミ削り出しの筐体に、高品質なウールが用いられている。アルミの筐体は継ぎ目無く一つの塊でできており、これがPLUTO WIRELESSの5つの面を覆う。それぞれの角はカーブを描き、一つの面のみが温かみのあるウールで覆われている(これは後述のワイヤレス給電のためのデザインだ)。ネジは一切使われておらず、表面に見えるのはバッテリー残量計とケーブルポートのみ。
モバイルバッテリーとしての機能も充実している。内部には10,000mAhのリチウムポリマー電池が用いられており、10Wの出力が可能。AppleとSamsungの高速充電に対応しており、高速充電機能でスマホを100%充電するのに掛かる平均時間は2時間だという。Qi規格に対応したワイヤレス給電機能は、3mmの厚さまでのスマホケースであれば外さずとも充電できる強力なもの。
前述のウール部分はワイヤレス給電を行う際に、スマートフォンを優しく受け止める機能を果たす。そうすることでアルミニウムの筐体によりスマホが傷つく心配も無い。
また、ワイヤレス給電のみならず、ワイヤード給電にも対応しているのも嬉しいところだ。PLUTO WIRELESSにはアウトプット用のUSB-A端子が備わっており、こちら経由でケーブルを介しての給電が可能。しかも、ワイヤレス給電とワイヤード給電を同時に行うことも可能なため、同時に2台の充電ができるのだ。
なおPLUTO WIRELESS本体の充電にはUSB-Cが用いられ、本体にはUSB-C端子も存在する。充電用に1.5mのUSB-C端子が付属するのも嬉しい点。
加えて「Priority+ Charging」機能もある。これはPLUTO WIRELESSを充電しながらPLUTO WIRELESSから給電する際に、PLUTO本体を充電する前に(パススルーのように)まずはPLUTOが充電するデバイスを優先充電し、それからPLUTOが充電されるというものだ。
また、キャンペーン中ではあるが、すでにこのPLUTO WIRELESSにアップグレードが施されることが発表されている。「Wireless Reverse Charging」機能が付加されるのだ。これはPLUTO WIRELESSのワイヤレス給電面を下向きにしておくことで、他のワイヤレス給電機からPLUTO WIRELESS本体を充電できるというもの。つまりPLUTO WIRELESS本体を充電する際にケーブルを用いることなく、使いようによっては完全にケーブルの煩わしさから解放されるデバイスとなる。
カラーバリエーションも複数あり、他に過熱防止、過充電防止、サージ防止機能もついている。
失敗をバネに
実は私は以前のプロジェクトであるPLUTOの時に創業者でデザイナーであるJoshuaをインタビューしている。不運なことに私がインタビューしたその日、彼はバルセロナにて荷物を盗まれ、所持していたパソコンを始め、現金、財布、ファイル、ハードディスク、そしてPLUTOのプロトタイプ版までを失ってしまった。その上にプロジェクトは失敗。泣きっ面に蜂とはまさにこの事だろう。
普通ならここで諦めそうなところだが、彼はあきらめなかった。PLUTOを世に送り出すことを目指し、製品に改良を重ね、そして再度プロジェクトを立ち上げ…そして成功したのだ。
クラウドファンディングの世界で、一度失敗したプロジェクトが再度成功する事はちょくちょくある。しかしその多くは単に同じキャンペーンを目標金額を下げ、マーケティングにより力を入れただけの焼き直しだ。その点PLUTO WIRELESSは、失敗後もリスクを取り、製品をより改善することで成功したところが素晴らしい。
まとめ
最初のプロジェクトの失敗をバネに、製品を進化させたEarth Technologies。以前のものと比べ一番の進化はQiに対応したワイヤレス充電機能の追加だが、それに合わせ内蔵ケーブルを廃し、テキスタイル素材を採用するなど細かくデザインを変更。美しいその姿はさらに洗練され、バッテリー容量もより大きくなり、実用性を増した。
更にキャンペーン中に行われたアップデートではワイヤレスで本体を充電できるようになった。その分PLUTO WIRELESSの価格も向上するのだが、アップデート情報公開以前に既に出資している人には追加料金無しでアップデートが適応されるというのも出資者にとっては嬉しいところだ。
今回のプロジェクトでは開始20時間以内にすでに目標金額を達成。現在は既に目標の210%を超す2万1000ドル以上を集めている。
Image courtesy by Earth Technologies
(abcxyz)
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