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ウクライナからのKickstarterプロジェクトHURUリュックサックは、様々な機能をこれでもかと詰め込んだ、全部入りのバックパックだ。
バックパックとして「なぜこれまでこんな機能を持ったものが無かったのだろうか」と思うような便利なものから、かなり奇抜に思えるものまで様々な機能が詰まっているのでその一部をご紹介しよう。
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素材は耐水のコーデュラ(Cordura)、この素材は米軍でも使われているとか。ジッパーにはYKK社のドイツ製のものが使われている。ここはある意味、何の変哲も無い、平凡な部分だ。
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24リットルのスリムな形状から、横のジッパーを解放することで40リットルまで拡張可能。この方式のバッグ容量の拡張は、昔からバックパックの世界では見られるものだが、最近クラウドファンディングサイトで見られるバックパック系プロジェクトでは流行っているもの。だがこの拡張性というのは、見た目の美しさを犠牲にせず利便性を拡張するには重要な要素だ。
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上部にはロールしてある部分がある。トップがロール式のリュックもまた容量調整の方法としてよく見られるものだが、こちらは一風変わったもの。これはメインコンパートメントとは別に背面に近い側にあるコンパートメントで、ロールをほどくことで縦方向に53cmまでの長さのものを収納できるのだ。例えばスケートボードやテニスラケットなどが例として挙げられている。53cmよりも長いものでも口を閉じずに突っ込むことはできるのは面白い。ジッパー式とロール式の拡張方法を備えたバッグという意味でも面白い存在である。
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バックパックのメインの収納部分は、まるでこれが布製のスーツケースかのようにがばっと一面開いてものの出し入れが可能。
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それ以外にも書類やタブレットを入れることのできるコンパートメントが背面にあるし、側面には15インチのラップトップ用コンパートメントもある。メインコンパートメントの収納の仕様から、がばっと開けてパソコンを取り出すのではなく、このように横から取り出せるようになっているのはありがたい。
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肩ベルト内部にはシークレットコンパートメントもある。
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チェストベルトとウエストベルトもあるが、どちらも取り外しが可能だ。ウエストベルトに関してはただ取り外せるだけではなく、それ自体が独立したウエストバッグになる。ウエストベルトが外せたり収納式になっているバッグは多いが、そのものをウエストバッグできちゃうのはそう多くはない(たのCFプロジェクトでも見なくはないが)。ただ、ウエストバッグ/ショルダーバッグとしての美しさがそこにあるかどうかはなんとも言いがたいところである。
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横部分には断熱されたドリンクボトル収納部分がある。多くのバックパックにドリンクボトル収納部分はあるものだが、その部分が断熱されているのは珍しい。
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使用者の頭と肩がぬれないように、首元には耐水フードも格納されている。ただ、バックパックの生地に使われている耐水コーデュラもそうだが、この耐水(Water-resistant)というのは防水(Waterproof)とは違い、あくまでも水の浸透を一時的に耐える事ができるというもの。何十分も雨の中に居れば徐々に水が染みこんできてしまう。雨の中で利用しようという方は、そうならないようにするために防水スプレーやなんかをかければいいのかもしれない。
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これだけいろいろ詰め込んでいる事もあって重量もある。重さはバックパック本体が2.5kg、ウエストバッグ部分は0.4kg。参考までに、PeakDesignのEveryday Backpackは20Lモデルが(Naked weight)1.35kg、30Lモデルが1.542kg。まあ容量が40Lになるバックパックと比較してもしょうが無いが、軽いバッグではないことは頭に留めておくと良いだろう。
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HURUキャンペーンは締め切りまで27日を残しファンディングゴールの2倍の金額に届かんとしているところ。
Source: Kickstarter
(abcxyz)
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