フリースやナイロンなどの人工繊維から抜け出し、選択の際に排水とともに自然界に流れ出してしまうマイクロファイバー。人間にとっては便利な素材かも知れないが、今それが自然界に流れ出して問題になっている。マイクロファイバーは長さが5mm以下。自然の中で魚などの生物に食べられ、蓄積され、その生物の消化吸収の妨げになったり、するなどして生態系に害を与える。もちろんそういった魚達も知らず知らずのうちに私達が食べる。水の中にも流れてしまうので、それを私達が飲む。
そんな極小の繊維が自然界に流れ出る前に止めようというのがGuppy Friendだ。
Kickstarterで出資し、Mサイズを手に入れた。目が非常に細かい。
ので、光に透かすとなんだかサイケデリックな画になる。
毛長のフリースとこういうのを入れて洗ってみた。
普通にGuppy Friendの中に衣類を入れ(袋をいっぱいにしてはいけない)チャックで閉めて洗濯機で洗うだけ。チャックはもちろんYKK。
洗えばGuppy Friendの内側の縁のあたりにマイクロファイバーがたまるという仕組みだ。たまったものは自然界に流れ出ないように手で取り除き、捨てる。一見何もないようにみえるかもしれない。
同じ写真だが拡大してみよう。そこかしこには確かに微小なマイクロファイバーが見て取れる。
まだ1度しか使用していないし、比較的新しい衣類だという事もあってかあまり繊維は溜まっていないのも事実だ。流石にこのままの状態だと一つづつ取って捨てるのは至難の業なので、Guppy Friendは今回このままの状態にして、もっとこれを使用して選択して繊維が袋内に蓄積した時に取って捨てようと思う。
こんな小さなことを…と思う方も少なくないかもしれないが、文字通り、塵も積もれば山となるのだ。この極小の塵が積もってできた問題は将来人類にどれだけの災いをもたらすか。小さな一人ひとりの努力は目に見えずとも、それをしなかった場合の山の大きさを変えることはできるだろう。
(abcxyz)
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