*EaseUSから「Todo Backup Workstation」レビュー執筆依頼を受け、執筆のためにライセンスキーを提供されている。しかし、本ブログ内で行ったバックアップはすべて試用版でも可能なので、まずは試してみることをお勧めする。
EaseUSのバックアップソフト「EaseUS Todo Backup Free 3.0」に関しては、このブログでも 幾度となく 取り上げている。ノートパソコンに最初から入っているHDDをSSDに入れ替える際に、HDDの内容を丸ごとSSDへとコピーする(ディスクのクローン作製)為に使用していた。他のバックアップ系ソフトよりもわかりやすかった為にこれを使用していたのだが、今回試している「Todo Backup Workstation」は、よりスタイリッシュなUIとなっている。
以前使用した「ToDo Backup Free」のUIは、わかりやすい大き目のアイコンが特徴的だったが、「Todo Backup Workstation」では、何度もバックアップをする際に便利な「プラン」をUIデザインの軸にしているためか、少し雰囲気が違う。でもごちゃごちゃしすぎることなく、小さなアイコンと、シンプルな文字表記でこぎれいにまとまっている感じ。
バックアップなどを行う際に、「ToDo Backup Workstation」ではそれぞれのバックアップを「プラン」としてとらえており、複数のプランが作成できる。これにより、特定のフォルダを対象としたバックアップの「プラン」を複数制作し、必要に応じてバックアップを実行できるようになっている。
もちろんバックアップはスケジュールを作ることが可能で、日/週/月ごとにバックアップさせたり、起動時/ログイン時/ログオフ時/シャットダウン時/などのイベントに合わせたスケジュールを作ることも可能。バックアップ方法ももちろん、あるもの全部バックアップする「完全」バックアップのほか、「増分」、「差分」のバックアップにも対応している。
「プランの作成」から「ディスク/ボリューム」、「ファイル」などからバックアップしたいディスク、フォルダやファイルをチェックして選択。今度は「ターゲット」にバックアップ先のフォルダを選択すればOK。
「バックアップオプション」からは、圧縮率、優先度、分割バックアップ*、インターネット転送速度、などが設定可能だ。ほかにもパスワードもかけれるし(プライベートなファイルのバックアップには重要)、バックアップが完了したりエラーが出たりしたらメールをしてくれる機能も、FTPにオフサイトコピーを作ることも可能。意外と便利なオプションとして、バックアップ時に特定の状態のファイル(例:$Recycle.Bin *.tmpなど)を除外したり、バックアップするファイルの形式を指定することも可能だ。
*主にCDとかに焼きたい場合や、バックアップしたものをアップロードする際に個々のファイルサイズに制限があるときに使う。個人的にはそんな時代はとっくに過去のものかと思っているが、実際にバックアップ用のメディアの制限などがあるときには重要だ。例えば、海外や圏外などのネット環境がない状況で、持っているものが8GBのUSBドライブしかないけど20GBのファイルをコピーする場合とか。
「バックアップクリーンアップ」からは、「バックアップイメージを常に保存」(手動で削除するまでバックアップが保持される)、「以下より古い日付のバックアップイメージを削除」(この設定では「初めのイメージを削除しない」、「イメージファイルを結合して保存」の設定も可能)、「これ以上の個数になった分のバックアップイメージを削除」(同左の設定が可能)も可能だ。
バックアップ先としてはもちろんパソコン内のフォルダやドライブも選択できるし、Dropbox、GoogleDrive、OneDriveなどのクラウドストレージサービスに対応している。
試しにAmazonで販売している自分の落書きスケッチ集の製作用ファイルをOneDriveにアップロードしてみよう。
まずはバックアップの「ターゲット」として「クラウドデバイス」から「クラウドストレージサービスを追加」。クラウドストレージ側のページが開き、ToDo Backup Workstationを認証する。すると、「ターゲット」の「クラウドデバイス」内に追加したサービス(この場合はOneDrive)のフォルダが表示されるようになる。
タスク実行中はこんな感じ。
「操作」からはバックアップが終わったら、(終わっても)「何もしない」、「休止」、「シャットダウン」などのオプションが選べる。
一度バックアップをし始めると、あれもこれもバックアップがしたくなるもの。そんな時も「ToDo Backup Workstation」なら大丈夫。タスク実行中にもほかのタスクを作成することが可能だ。
バックアップ中に新たにタスクを製作したら(新たなタスクもOneDrive内へのバックアップ)、こんな感じでタスクがスタッキングする。
一度、OneDriveへのバックアップに失敗することがあった。が、これは「ToDo Backup Workstation」のせいではなく、私のそのときの環境のネット接続が不安定なことが原因。タスクが失敗したら、それを右クリックして「復元」をクリックすればやり直してくれるので便利。
以上はバックアップに関してだが、もちろんディスクのクローンも可能だ。これは左カラムにある「ツール」の下に出ているドロップダウンメニュー(標準でメニューが出ているのだが、ドロップ…アップ?させて表示させないことも可能)から「クローン」を選択すれば可能。
現在のところSurface 3ではHDDではないし(eMMC)、中を分解してSSDを入れ替えることはしないだろうが、もしかしたらフィンランドに置きっぱのデスクトップPCをSSD化することも将来あるかもしれない。そんな時のために便利な「SSDに最適化」するオプションも備わっている。
詳しい使い方を知りたい場合、EaseUSの日本語公式サイトの「操作ガイド」ページの右カラムの「関連トピックス」からバックアップ、クローン、スケジュールバックアップなどの方法を開設した記事が読める。
また、実はEaseUS Japan公式YouTubeチャンネルも存在し、バックアップ方法などが解説されている。
(この動画ではせっかくマウスポインタも映っているのにキーボードで操作しているためか、何が選択されて何が起きているのかわかりにくいが。)
人がお金をかけるものの中には、必要なもののほかにも、便利なものがある。もしバックアップソフトが必要な状況で、でもムズカシそうなのは嫌だとか、怪しげな外国語ページからダウンロードするのは怖いといった場合には、日本語でわかりやすいUIの「Todo Backup Workstation」はお金を払う価値のある選択肢だろう。
(abcxyz)
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