太陽光発電を後押しするただの電源アダプタ以上の何か「SunPort」

SunPortのプロジェクトを最初に見たときには何の詐欺かと思ったが、温室効果ガスの「炭素クレジット」みたいな架空のクレジットが太陽光発電にも存在するのか。





このコンセントアダプタを通して電気を使えば、SREC(Solar Renewable Energy Certificate)というグリーン電力証書制度を使った電力使用だとみなされます。このデバイスに限らず、「この商品は100%太陽光発電の電力で作られました」などとして販売されているものこの制度を使用してグリーン証明を購入しているものです。そうしてSREC制度を使い使用された電力は、太陽光発電された電力が使用されたと認定され、それが多ければ多いほど太陽光発電エネルギーに対して助成がなされます。

しかしこのSREC制度で使われる単位は個人の電力使用には大きすぎ、「1 SREC」は「1 Mwh」となっています。そこでSunPortではこのSRECを小さくマイクロクレジット化した「SunJoule」という単位を使っています。例えばラップトップを充電すれば、1時間に200 SunJouleが使われたと換算されます。こうしてSunPortを使って電気を使えば使うほど、SunJouleが累積していき、最初の一年間はユーザーにより使用されたSunJouleを全て無料で提供するとしています。その後はユーザーがどれだけ使用するかを把握して、どれだけのSunJoulesを使用するのか決めるよう。

なのでこの「SunPort」電源アダプタを通じて電力を使用すると、それがSunJouleとしてカウントされ(つもりつもってSRECとなり)、太陽光発電をする電力会社に助成金が回ります。つまりこれでを介して電気を使えば再生可能エネルギーによる発電が後押しされるというわけです。

SunPortそのものはスマートコンセント的な機能を持ち、iOSとAndroidに対応し、SunPortを使用してどれだけの電気が使用されたかをアプリから見ることができます。

でも残念ながらSRECはアメリカのみを対象にしたグリーン電力証書なのでパス。



[via Kickstarter]

(abcxyz)

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