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『アイアンマン3』が出たあたりから、フィギアの可動域が低くなっているように思える。
気づけば『スター・ウォーズ』関連のフィギアも、従来の6インチのアクションフィギアの腕や肘関節に可動域がなくなり、まるで80、90年台のフィギアに逆戻りしたような感じだ。
世界的な不況もあるし、そうすることで多少でも安く生産し、消費者も安く子供の求める人気フランチャイズを購入する事ができるかもしれない。もしくは、どうせ子供の遊び方なんて大雑把で、ポージングなんか関係無いだろうし、もしポージングが好きならばもっと高級な、例えばホットトイズのものでも買えばいいだろう。なんていう考えなのかもしれない。
何故か(物価が高いにもかかわらず)フィンランドに居るときにしかアイアンマンの6インチフィギアは購入していないのだが、『アイアンマン』、『アイアンマン2』の時には肘膝も関節があるフィギアが販売されていたのに、『アイアンマン3』のフィギアは肘膝が動かない(しかし腕を他のフィギアと付け替えることができるということが売りの)ものが販売されていた。
今回うっかり購入してしまったのは、新作『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』公開に先駆けての販売となる2.5インチフィギア。Amazonでは現在売り切れ中になっているものしか見つからないが、このシリーズだ:
こういうコレクタブルなアクションフィギアにありがちなのこととして「全部集めたら完成するデッカイキャラのパーツ付き!」というのがあるが:
こちらはそれぞれのキャラクターに異なる「サブウルトロン」が付いている。このサブウルトロンは複数のパーツから成る半透明の素材で出来ており、一つのパッケージでも完結するし、複数集めればそれらを適当に合体させて遊ぶこともできるというものだ。パッケージ裏にサブウルトロンを沢山合体させた写真があるが、別に魅力的でも、統一感があるわけでもない。だが「好きなキャラクターだけ買ったら中途半端にデッカイキャラの頭や腕が集まってしまった…」と子供(や大人)に感じさせるよりも道徳的に良い売り方だろう。
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サブウルトロンの造形は、実際に映画に出てくる形かどうか疑わしい、結構適当っぽい造形。
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造形がパッケージと違ってたりもするし。(赤いやつの先端部分)
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だが対するメインキャラの方は造形はしっかりしている。メインキャラの可動は、頭がグリグリ回るのと、両腕、両足が前後に動くことのみ。アイアンマン マーク43に関しては、何故か胸部と腹部が少し捻れた感じの造形となっている。へんなの。
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メインキャラの背中にも穴が空いている。
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そのためサブウルトロンを合体させることもできる。
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パッケージ裏の写真と比較すると、サブウルトロンの造形が違ったりする箇所も。
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対象年齢は4歳以上だ。ちなみにアメリカのAmazonでは、ひとパッケージ5.99ドル(元値8.99ドル)で販売している。買わなかったが、ちっさいサミュエル・ジャクソンは結構似てた。
これらのほかにも、この2.5インチサイズにサイズ的に統一されているのか、大きめの「ハルクvsハルクバスター」セットもあった。(アイアンマンはついてこない)
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こちらのハルクバスターには、別売りのアイアンマンが格納できるようになっているのだが、無理やり腕をねじ込む形でいれないと入らない。塗りも適当で、パッケージより手が抜かれている。
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内部も一応造形が施されている部分もあるが、ねじ穴もばっちり見える。
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ハルクは足の可動域が狭く、脚がもげちゃったりもするが、造形はいい感じ。ハルクバスターの可動に関しては、その形のためもあり、両腕しか動かない。乗り込ませる部分は別にかっちり止まるわけでもなく、カパカパしている。頭は回せそうで回せないかも。
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なおフィンランドのメガストアでは見かけなかったが12インチの「インタラクティブ」版ハルクバスター単体も存在するようだ。
そちらはロケットパンチというか、Jackhammerパンチが繰り出せる他、胸が光ってしゃべるらしいが、それ以外の可動域は見た感じほぼ変わらないようである。これで44ドルは流石にアメリカでもふっかけ過ぎじゃないか。
他にもよくわからないけどこういうアクションフィギアシリーズに存在しがちな変な乗り物系のものも存在する。
おしまい。
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(abcxyz)
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