2011年に1万5000円台で購入したMDR-NC200D(写真右)。でもコードレス化したいな、と思っていてBluetoothレシーバーを買ったりとかしてたんだけど、Bluetoothレシーバーの電池の持ちもあまりよくない(しばらく電源オフのまま放置してたらつかなくなるとか。充電は早いけど)し、結局コードをレシーバーまでつなげないといけないし、ちょうどAmazonギフト券ももらったし…
Bluetoothでコードレス化ができるもので、なおかつノイズキャンセリング(NC)機能のついているものを探したのだが、MDR-ZX750BN-Bくらいしか見つからなかったので購入に至った。Jabra Revo Wireless(NC機能はなし。Bluetooth付き。デザインや耐久性はこちらの方が上。デンマークの会社)とどっちにしようか最後まで迷ったが。
MDR-NC200D(昔買ったの。写真右)は
・ドライバーユニット40 mm
・「質量」180g(+単4乾電池の重さ。単4エネループだと+13g。)
MDR-ZX750BN-B(新しく買ったの。写真左)は
・ドライバーユニット40 mm
・重量230g
だが、大きさはごらんのとおりだいぶ違う。重さは大きさとの比率もあり、MDR-NC200Dと比べても重くない感じ。重さの差は付けていても気にならない。
その他の比較を適当に挙げてみる:
音:
・MDR-ZX750BN-Bの方が低音が効いている
もしくは
・MDR-NC200Dの方が高音が効いている
これもあってか、音楽を聴く際にはMDR-NC200Dの方が耳疲れしずらい感じ。
音量を上げ、ヘッドフォンをスピーカーのように使うと:
・MDR-NC200Dは音がビリビリとなり、とても聞けたものではない。
・MDR-ZX750BN-Bはミニスピーカー程度には聴ける。
海外レビューサイトでも「MDR-NC200Dは音量を上げると音がゆがむ」などと書いてあったように記憶している。
装着感:
・MDR-ZX750BN-Bは耳パッドが大きく、MDR-NC200Dより装着感は良好。一応「インワードアクシスストラクチャー」なる機構で「装着安定性を向上」しているそうだ。また、パッドが大きく、中央部分が窪んでいるためもあってか、より広く負荷が分散されるのか付けていて疲れづらそう。
・MDR-NC200Dは耳パッドが外耳の中心に近い部分を圧迫し、数時間ほど着用すると耳/頭が痛くなる(私の場合)。ヘッドバンド部分も多少幅が小さい。
NC:
・MDR-ZX750BN-Bは、家の中でエアコンと扇風機が近くで動いている状況でしかまだ試していないが、スピーカー部が耳から離れているためか(?)へんな音圧感みたいなものが少ない。「騒音を98%低減」としている。
・MDR-NC200Dは飛行機内で使用しても完全に雑音(エンジン音とか)が消えることはないが、だいぶ軽減される。「騒音を98.2%低減」としている。
どちらも、外音が無音になるということはない。そうなったらまず危ないし、そういうのがいいという方はより遮音性が高い(不快感もね!)カナル型や、工事作業用の防音イヤーマフなどを使えばよいだろう。
電源オンオフ:
・MDR-ZX750BN-Bは数秒間電源ボタンを押すことでオンになる。多少時間がかかるし、ヘッドホンをはめている状態ではオン・オフの時に「ピ」とか無駄に操作音が鳴る。ハウジングの方が操作部よりも広いため、荷物の中に入れても勝手に電源が入ることはそうそうなさそう。だがLEDは写真に写っている常時点灯の緑のLED(NC機能のオン)以外にも、青色LEDが点滅する。
・MDR-NC200Dはスライド式スイッチ。より早く電源のオン・オフが可能だが、バッグなどに入れていると物に当たってスライドしてしまうことがあり、使おうと思ったら電池があまりなかったり。これは、付属のキャリングケースに入れていれば生じないであろう問題だが、キャリングケースはMDR-NC200Dの大きな利点である携帯性を大きく損なう。LEDはこの常時点灯の緑のものだけ。
携帯性は上の写真でもご覧のとおり:
・MDR-ZX750BN-Bはハウジング部を手前に向けることのできる「スイーベル機構」がついている。
・MDR-NC200Dの方が小さいため、それだけでも携帯性高いが、こちらはスイーベル機構の他、ハウジング部をヘッドバンド部側に曲げることが可能なため更に小さくなる。
ケーブル:
・MDR-ZX750BN-B(左)は「接続コード(約1.5m)」という何ともそっけない名称のL型ステレオミニプラグ。一応金色のメッキがしてあるようで、コードに縦線のテクスチャが入っている。
・MDR-NC200D(右)は1.2メートルの「接続コード(金メッキL型ステレオミニプラグ)」の他、0.3mの延長コード(金メッキL型ステレオミニプラグ)、航空機用プラグアダプター(これがあるというのは重要。これは金メッキではない。また、2本のオス端子の内一本は折りたたむことができるのも良い。)
パッケージデザイン:
・MDR-ZX750BN-B中は見えるがチープ。ただ、パッケージの分解は容易。
・MDR-NC200D中は見えないが高級感。(中が見えないのはキャリングケース付であることにも起因するであろう。キャリングケースはMDR-ZX750BN-Bにはついていないし、私は使わないのでいらない)
デザイン:
・MDR-ZX750BN-Bはハウジング外側面がツルツルで、それも相まってプラスチック感が目立つ気も。
・MDR-NC200Dはハウジング部とヘッドバンド部の一体感が美しく、また、ハウジングの楕円形に近い四角型が美しい。プラスチック感はあるが、マットなテクスチャのおかげでさほど安っぽくは見えない。
(MDR-NC200Dの電池出し入れするところ。)
あと:
・MDR-NC200Dには「モニターモード」用のボタンがついていて、これを押すとNCがオフになり、かけている曲も遮断され、外音が聞こえるようになる。MDR-ZX750BN-Bにはそんな機能ない。けど、そもそもこの機能と同等のものを実現するためにはヘッドフォンを外せばいいし、いくら聞こえていてもヘッドフォンをつけたまま話をするのは失礼だ。間違って押したりすることもあるし、存在する必要は無いだろう。
・MDR-ZX750BN-BについているBluetoothは便利だし、コントローラーも便利だ。
・どちらもバッテリーが切れても有線で音楽を聴くことは可能。
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比較まとめ:
・MDR-NC200Dは
+大きさとしても付属品としても携帯するNC機としてはとても良い。
+乾電池式なのでバッテリーの充電回数とか気にしないでいい
‐(私の場合)付け心地から長時間つけていると耳/頭が痛くなる。(10時間のフライトとかではしばらく外すことも何度か)
‐友達にも音楽を聞かせようという場合などに音量を上げると音が割れるので、そういう用途には適さない。
携帯性が高いので、ノイズの大きな乗り物に乗って移動する際(通勤や旅行)に持っていくのに便利。音楽は聴けなくてもいいから純粋にNC機能が欲しいが、「カナル型は嫌だし、工事用のイヤーマフも嫌」という人ならコードレスで使えるのも大きな利点。だがあまり長時間の使用には向かない。荷物容量をあまり増やさず、短時間の移動にNC機能が欲しい人には最適だろう。
・MDR-ZX750BN-Bは
+より着用感が高く、長時間つけていられそう(4時間ほど連続着用し試したが、不快感はさほどない。だがまだ10時間とかいった長時間連続しては試していない)。
+コードレスで聴けるのはやはり便利。
+本体から楽曲や音量のコントロールができるのは便利。
‐バッテリー内臓式なので充電回数も気になるし、充電中はBluetoothやNC機能は使えない(有線では聞ける?)(充電時間2.5時間)
‐大きいので携帯性が低い。
‐(個人的な問題だが)デザインがあまり好きでない
コードレスなので、家の中など、使用中に音源から動いたりする際の使用には便利だし、NC機能も付いているので外での使用にも便利。これまでMDR-NC200Dに慣れた身からは図体が大きく感じるが、着用感がより良いことから、もしかしたら長時間の移動中にとても役立つかも。
もっとたくさんNC機能とBluetooth機能を併せ持ったヘッドフォンが出てきてもいいのにな。と思うけど、あまり存在しないところを見るとやっぱりNC機能というのはニッチな機能なんだろうか。
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MDR-ZX750BN-Wという白いのも存在したようだが、現在では「MDR-ZX750(W)」しか見当たらない。これは下に述べるが上記のものの白モデルではないので注意。
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なおMDR-ZX750BN-Bは、少なくとも外見のデザインの面ではMDR-ZX750に「B(luetooth)」と「N(C機能)」が付加されたもの(最後の「-B」は本体色ブラックを示す)のようだ。MDR-ZX750は黒と赤のカラーリングで(とホワイト版)、発売当初8000円程度だった価格は現在5000円台となっている。ただ、MDR-ZX750BN-Bの再生周波数帯域が「8Hz-22kHz」となっているのに対し、MDR-ZX750は「5Hz-25kHz」となっているので、再生できる音域はMDR-ZX750の方が広い。
(abcxyz)
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